◆南米チリ・・・妹子さんより◆



Hola! Amigos!

貴方は南米にある“チリ“と言う国を知っていますか?年配の方なら、“ああ、
チリ津波のチリね”と思う方もいらっしゃるでしょう。唐辛子に似た形から
“チリ”という名前がついたとか・・・。

神様が世界を創られた時、美しい物が少しずつ余っているのをご覧になり、それ
を寄せ集めて1つの国を創られた。それがチリである。という言い伝えがありま
す。この言葉通り、天の恵みを受けたあらゆる美しい物がチリにはあります。

どこへ行っても雄大な自然を全身で感じる事が出来、今、私達が忘れかけている
自然と仲良く暮らすための素朴さを体験する事が出来ます。

ガイドブックからの情報や、地理・歴史で習うような事はさておいて、私が3年
間チリの首都・サンチャゴでの生活で感じたことを、ごく一部ではありますが、
ご紹介したいと思います。独断と偏見に満ちているし、疑問に思われる事もある
でしょうけど、その辺は目をつむってくださいね・・・。




○その1 <スキー場>

日本のスキー場しか知らない私は、サンチャゴから車で約2時間ほどで行ける
“バジェ・ネヴァド”へ行った時に、初めてチリへ来て良かったと思いました。

私の目に広がる広大な白銀の世界は、素晴らしいと言う言葉以上のもので、息を
のみ、しばし言葉を失ってしまうほどでした。まるでメレンゲの世界に、ポツン
と立っている仙人になったような気分でした。同時に、生きてそこの空気を吸い
雪を踏みしめている事が幸せで、こんな機会をくれた主人の会社に感謝した瞬間
でした。

ただ、その雄大な真っ白な景色のなべ底に当たる部分に灰色の澱みが・・と思っ
たら、そこはサンチャゴに当たる所でした。冬の、小さい子の命を奪う事もある
スモッグがその正体でした。



○その2 <パイネ国立公園>

チリ最南端のマガジャネス州には、パイネ国立公園があり、そこで見た氷河はあ
っと驚くようなものすごさ。水色の氷の塊が目の前に現れるのです。

それが氷河で、大きさは余りに大きい・・・・。時折カチ―ン、カチ―ンという
音が聞こえたのですが、それは氷河の割れる音で、よく響くけど無気味な響きで
した。

この公園までの道のりは大変なもので、人間に侵されていない場所だから、ただ
ひたすら舗装されていない道を走り(必ずと言って良いほど1回はパンクする)
そしてやっと辿り着くという感じでした。道の両側は何にもないはげた草原で、
気候の厳しさを物語る様でしたが、ウサギ・グアナコ(リャマの一種)・鷹・ハ
リネズミ・ダチョウに似たニャンデユウという鳥がひょこっと現れたりして、そ
れなりに退屈せずにすみましたが。

この地方はなんと言っても“人間なんか相手にしてないよ!”って、私達に自然
が語り掛けているようでした。素直に人間も、“かないません!”って言わざる
を得ないというか、素直に言える、そんな所でした。



○その3 <食べ物>

ぐっと生活感のあるところで・・・・。人間が生きていくのに必要な最低限の物
の値段は安いんです。食べ物がその代表選手。

じゃがいもはアンデスが発祥の地と言われていますが、それは安い。でも、それ
が少しでも加工されたりしてポテトチップスになると、値段が信じられないほど
高くなるのです。生のジャガイモは生きていく上で必要だけど、なにもポテトチ
ップスはなくてもいいもの。わかってもらえたかしら?

こんな調子だから、野菜・果物・お肉・お魚、信じられないほど安いんです。

それで、美味しいとくるから、嬉しくなりますよね。日本のように種類が豊富で
ない事は年頭に置いておいて下さいな。

お肉の中でも牛は本当に安いんだけど、お薦めは鶏肉。肉厚で、臭みがなくてい
いんです。鶏の飼われ方が良いのかなと思うのですが・・・。

日本に帰って驚いた事に、チリの卵を使ったオムレツを”売り”にしているレス
トランがあったのです。聞いてみたら、卵でなくてにわとりを輸入して、卵を生
ませているそうです。なっとく〜。

チリの値段のつけ方で面白いなって思った事が、食料品以外でも見られ、その中
の1つ。

スーパーで、日本だといっぺんに多く買った方が割安になるけど、チリでは一辺
に多く買えるのはお金持ちの人なので割安にならないのです。言われて見ればそ
うだなって思いませんか?


○その4 <おおらかさ>

これは几帳面な人には耐えられない事かもしれません。

ルーズととるか、おおらかととるかはその人次第です。最初はどうしてこうなる
の、って怒っていた私もしだいに許せるようになり、人の生死に関係ない事には
おおらかになれたんです。

テレビも、朝のワイドショーの時に提示される時間がチャンネルによって違うん
です。2分ぐらいの違いだからいいか、となるんです。テレビ番組も映画館で上
映される映画も定刻に始まらない事が多いいんです。まだ色々あるけど、細かい
事にこだわらない事を教えてもらいました。


以上、私の好きなチリの一面をご紹介しました。実際には、おまわりさんが皆防
弾チョッキを着ていて、背中に銃を背負っているので、そんなに恐ろしい国なの
かと、はじめは怖かったし、スリや恐喝はしょっちゅう。

水が飲めないからジュースを頼む時は、氷を入れない様にしないといけないなど
注意しなくては行けない事は一杯あるのです。でも、今の日本より自分さえ気を
つけていれば、自分の身は守れるかもしれない。それに、人間らしく生きること
が出来るかもしれません。

さあ、チャンスを見つけて、チリへいこう!

妹子さん、ありがとうございます。今回は創刊号に合わせて、チリ駐在の経験を
持つ友人、妹子さんに執筆していただきました。改めてチリでの生活の一端を垣
間見た気がしました。これに懲りずに、また投稿してね!

とにかくどうも、ありがとうぉ〜〜〜!!    (Pumpkin記)
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